出店業者に電力供給へ=丸紅との提携で―楽天

楽天が、2016年4月の電力小売り全面自由化を見据え、丸紅が発電した電力をインターネット仮想商店街「楽天市場」の出店企業向けに割安に販売する方向で検討していることが28日、分かった。
 楽天と丸紅は昨年10月、センサーやITの技術を利用したホームエネルギー管理システム(HEMS)を通じた一般家庭への電力小売りを進めていくことを柱とした業務提携で合意。提携の一環として、楽天は丸紅から調達した電力の供給先として出店企業も加える見通しとなった。
 インターネット通販の分野では、ヤフーが出店料などの無料化を通じて出店企業を支援している。これに対し、楽天は運営面でのサポートに、割安な電力供給という形での支援を加え、対抗していく構えだ。