サウジのアルワリード王子、全財産約4兆円を慈善事業に寄付へ

サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は1日、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。

資金は自身の名を冠した慈善団体を通じ、医療関連や女性の権利向上などの分野に分配されるという。

時期などは明らかにしなかったが、同王子が95%を保有する投資会社キングダム・ホールディング<4280.SE>の株式など、サウジ国内外の資産が含まれる。同社は米シティグループ<C.N>や、短文投稿サイトのツイッター<TWTR.N>、「ディズニーランド・パリ」を運営するユーロディズニー<EDLP.PA>に投資している。

ただ、キングダム社の株式は売却されず、投資方針にも影響はないとしている。

同王子はサルマン国王のおいで、過去35年にわたり平均で年額約1億ドルを慈善事業に寄付していた。