日本KFCが11年ぶり赤字転落 ピザハットが収支悪化で

ケンタッキーフライドチキンなどを事業化している日本KFCホールディングス(HD)が24日発表した2015年3月期の連結決算は、最終損益が5億円の赤字に転落した。最終赤字となるのは事業会社時代から数えて11年ぶり。

 宅配ピザ「ピザハット」にかけた広告費用を補うだけの収益を上げられなかったことや、固定資産の減損損失を計上したことなどが響き、前期の黒字4億円から悪化して最終赤字に沈んだ。

 売上高は前期比1.4%増の846億円、本業のもうけを示す営業利益は同63.2%減の6億円だった。フライドチキン事業は、消費税増税後の需要低迷の影響もあって、前期比3.1%減ながら60億円の営業利益をあげた。しかし前期はほぼトントンだったピザハット事業が11億6000万円の営業赤字となり、全体の収支が悪化した。ピザハット関係では、約4億8千万円に上る固定資産の減損損失を計上したことも響いた。