年収300万円未満・男性・30代・未婚は、勤続意欲が低い傾向に

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスターはこのほど、全国の20〜59歳の有識男女を対象に実施した、「第2回 仕事・会社に対する満足度調査」の結果を発表した。調査は2014年12月20日〜21日に行われ、有効回答数は600名。

○有識男女63.8%が、「今後も勤め続けたい」と回答

今回で2回目となる同調査では、現在の仕事や会社に対する満足度を調べるため、「今後も勤め続けたいか、勤め続けたくないか」と勤続意欲について質問。その結果を、まずは年収や性年代別に集計したところ、今回も「今後も勤め続けたい(63.8%)」が「勤め続けたくない(36.2%)」を大きく上回る結果となった。

年収別では、年収が高くになるにつれて勤続意欲が高まる傾向が見られたが、年収300万円未満では低下する結果に。特に男性、30代、未婚においても同様の傾向を示していることから、「今後家庭を築いていく意思のある30代男性にとって、年収の多寡は仕事に対する満足度の大きな決定要因となっている」と同調査。

一方、年収800万円以上の20代や女性においては、勤続意欲が大幅に低下しており、業務の責任が伴うほどの高収入は、むしろ20代や女性にとって仕事の満足度を下げる要因となっていることが伺える結果となった。

○出世願望があると、勤続意欲も高め

続いて、勤続意欲を出世願望の有無別で調査した結果、性別、年齢別、未既婚別のすべてのカテゴリにおいて「出世願望あり」が「出世願望なし」を上回る結果となった。また、役職別では、高い役職ほど勤続意欲も高まる傾向が伺えたことから、調査では「高い出世意欲とやりがいをもって、精力的に職務に取り組む人間の多くは、企業に評価されることで相応の役職と一定水準以上の収入を得ることで、それを一層のモチベーションに変え、長きにわたって企業の繁栄に寄与する可能性が高いということが分かります」としている。

○「農業」が勤続意欲100%!

最後に、業種別で比較したところ、「今後も勤め続けたい」という回答が最も多かった業種は、「農業(100.0%)だった。次いで「公務(83.0%)」、「教育、学習支援業(73.1%)」と続いた。

一方、「勤め続けたくない」という回答が最も多かった業種は「飲食店、宿泊業(64.3%)」だった。前回、最も勤続意欲の高い業種であっただけに、最近の外食チェーン店のワンオペレーションに代表される過酷な労働環境を反映した結果と言えそうだ。そのほか、「不動産業(50.0%)」、「娯楽業(50.0%)」なども、勤続意欲の低い職種となった。