川崎市男子中1生殺害 18歳少年「泳がせたあとカッターで切った」

神奈川・川崎市の多摩川河川敷で、中学1年の男子生徒・上村遼太さん(13)が殺害された事件で、逮捕された主犯格の18歳の少年が、上村さんを「泳がせたあと、カッターナイフで首や顔を切った」などと話し、容疑を認める供述を始めていることが、捜査関係者への取材で新たにわかった。
容疑を否認し、黙秘していた主犯格の少年が、一転、「カッターナイフで首や顔を切った」などと、容疑を認める供述を始めたということで、警察で裏づけを進めている。
この事件は、2月20日未明、18歳の少年ら3人が、多摩川河川敷で、上村遼太さんの首を刃物で複数回刺すなどして、殺害した疑いが持たれているもの。
主犯格の少年は、逮捕当初、容疑を否認していたが、その後、「上村君を川で泳がせたあと殴った。17歳の少年が持っていたカッターナイフで、首や顔を切った」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たにわかった。
上村さんの遺体が発見された現場から数十メートル離れたところで、大量の血とともに、カッターナイフの刃が折れた状態で発見されていて、警察は、犯行に使用された刃物かどうか、裏づけを進めている。
また主犯格の少年は、「暴行をチクられた」などと話していて、警察は、事件のおよそ1週間前に、上村さんが行動を共にしていた別のグループの少年らが、上村さんへの暴力をやめるよう、18歳の少年宅に抗議に行き、家族が110番通報するトラブルが、事件の動機につながった可能性もあるとみて、慎重に裏づけ捜査を進めている。.