衆院選 古川佐賀県知事が辞職願 佐賀2区から出馬へ

佐賀県の古川康知事(56)は25日、県議会の木原奉文(ほうぶん)議長宛てに辞職願を提出した。自民党佐賀県連からの要請を受け、衆院選(12月2日公示、14日投開票)で佐賀2区から出馬する見通し。

古川氏は午前8時45分、藤木卓一郎副議長に「一身上の都合」を理由とする辞表を手渡した。その後、県議会自民会派を訪ね「自民県連として私を佐賀2区の候補者に推挙したいとの要請を受けることにした。準備が全くできていない中での厳しい選挙だが、お力をたまわりたい」とあいさつした。辞職願はこの日の県議会定例会で同意するかどうか審議される予定。

 古川氏は佐賀2区の拠点都市でもある唐津市出身で、1982年に自治省(現総務省)入り。2003年の知事選で初当選した。佐賀2区には、民主前職の大串博志氏(49)と共産新人の御厨さとみ氏(33)が出馬を予定している。

 知事選は古川氏の辞職から50日以内に実施される。佐賀県武雄市の樋渡啓祐(ひわたし・けいすけ)市長(45)と九州大大学院教授の島谷幸宏氏(59)が出馬を検討している。