外食大手「チムニー」元役員がインサイダー取引

証券取引等監視委員会は11日、東証1部上場の外食大手「チムニー」(東京)の株が公開買い付け(TOB)されることを事前に知ってインサイダー取引を行ったとして、同社元役員の男性(68)に対して44万円の課徴金納付を命令するよう金融庁に勧告した。

 監視委によると、男性は役員だった昨年10月中旬、同社の取締役会に出席した大株主の投資会社側から、酒類販売会社がチムニー株950万株のTOBを実施する方針だとの説明を受け、同月22〜24日に自社の株を1500株(約162万円分)購入したという。結局、男性はTOBに応じなかったが、監視委はTOB公表後に最高値となった株価1380円を基準に課徴金額を算定した。