格安ヘアカット「QBハウス」運営企業、ファンドが売却模索−関係者

11月6日(ブルームバーグ):投資ファンドのジャフコは、格安ヘアカット店「QBハウス」の運営企業キュービーネットの売却に向け買い手候補に接触していることが、関係者への取材で分かった。4年前に買収した後、売却により投資回収を図る。

事情に詳しい関係者によると、買い手候補として接触している相手先にはPEファンドも含まれているという。ジャフコの広報担当、植波剣吾氏はキュービーネットの売却についてコメントを控えた。

1995年設立のキュービーネットはカット料金1080円、カット時間約10分の「QBハウス」、2160円の「FaSS」などのヘアカット店をフランチャイズ中心に展開している。来客者数は年間1700万人。現在の総店舗数は575店で、シンガポールや香港、台湾にも進出しており、海外店舗は5年間で44店から85店(今年6月時点)とほぼ倍増した。

ジャフコは2010年、創業者などからキュービーネット株式を取得していたオリックスから、株式78%を約100億円で取得することで合意したと、当時の日本経済新聞は報じている。