第一生命、永久劣後債で10億ドル調達へ

第一生命保険<8750.T>が海外市場で10億ドル規模の永久劣後債を発行する。関係筋が15日、ロイターに述べた。

調達資金は劣後ローンの償還にそなえた原資の一部になる予定で、米保険プロテクティブライフ<PL.N>の買収とは関係ない。

同社が外貨建て劣後債を発行するのは2011年以来3回目。

金利などの条件は来週にも決定する見通しで、今回の劣後債の販売対象は、欧米と日本を除くアジアの投資家になる見込み。関係筋によると共同主幹事はメリルリンチ日本証券、JPモルガン証券、シティグループ証券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券。

今回の永久劣後債は来年に償還可能時期を迎える劣後ローンのリファイナンスに充てる。

第一生命広報部は「資金調達を検討しているのは事実だが、金額も含め詳細は未定」と述べた。

第一生命は6月、プロテクティブライフを約5822億円(約57億ドル)で買収することで合意。買収資金として公募増資で8月末までに約2600億円を調達している。