カジノ、日本人利用OK 「条件付き」法案修正へ

カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の整備を推進する超党派の「国際観光産業振興議員連盟」(IR議連)は10日開いた幹部会で、日本人の利用について、入場制限や入場料徴収などの条件付きで認める方針を確認した。すでにIR議連が提出している法案を修正し、新たに規定を盛り込む。

 IR整備推進法案をめぐっては、ギャンブル依存症や多重債務者の増加など日本人への悪影響が指摘され、一部の党には反対論もある。このため、議連は「外国人以外のカジノ利用による悪影響を防止する観点から、入場できる者の範囲の設定、入場料徴収など必要な措置を講ずる」との文言を法案に盛り込むことにした。議連は今国会でのIR整備推進法案の成立を急ぐため、日本人利用をめぐるさらに詳細な規定については、法案施行後1年以内に整備するとしている実施法案の中に盛り込む考え。

 この日の会合後、議連の萩生田(はぎうだ)光一衆院議員は「日本国内の施設を外国人専用とすることは憲法上問題がある。日本人も一定の要件を満たせば入れるよう規定したい」と述べた。