ガスの濃度高く救助活動中止 御嶽山噴火

27日の噴火で4人の死亡が確認された御嶽山では、自衛隊などが心肺停止状態となっている27人の救助を行っていましたが、ガスの濃度が高まったため、29日午後1時に救助活動は中止されました。これまでに8人が搬送されています。

 自衛隊や警察などは午前6時から、約540人態勢で山に残されている人たちの救助を行いました。山頂付近などでは28日、心肺停止の状態で31人が確認され、このうち4人の死亡が確認されました。29日は残る27人の救助や捜索が進められていて、これまでに心肺停止状態の8人がヘリなどで搬送されました。救助関係者によりますと、犠牲者や山に残されている人のほとんどは、石に当たって動けなくなりました。火山灰で身動きが取れなくなり、石が飛んできたり大きな石に巻き込まれたとみられるということです。長野県は安否不明者の数を精査中としていますが、損保ジャパン日本興亜によりますと、社員9人が御嶽山に登り、このうち3人については下山を確認しましたが、6人と連絡が取れていません。そして、救助活動は午後1時にガスの濃度が高まったため、中止されたということです。