巨人 松井氏、来季の巨人復帰見送り 水面下で入閣打診も

巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(40)の来季の巨人復帰が見送られることが26日、明らかになった。巨人は松井氏の指導者としての資質を高く評価しており、水面下で来季入閣を打診。しかし、現場復帰の前に幅広く野球を学びたいとの松井氏の意向もあるため、来季に関しては実現しなかったもようだ。

 松井氏は2月の宮崎キャンプで臨時コーチを務め、大田、中井らを指導し、指導者としての第一歩を踏み出した。ヒントを与えて長所を引き出す指導法に、球団内の評価はさらに高まった。来季原監督の下でコーチ経験を積み、将来的には監督へ―というプランが検討され、本人との話し合いも重ねてきたが、今回はタイミングが合わなかったようだ。

 ただ、以前から白石オーナーが「監督の有資格者。ゆくゆくは監督としてチームを率いることを切望している」と明言している通り、将来的に巨人のユニホームに袖を通す姿を望む声は強まっている。松井氏はヤンキースのマイナーでも臨時コーチを務めるなど、徐々に経験を積んでいる。巨人は、今後も誠意を尽くし、復帰への道を模索していく方針だ。