宮崎の低迷高速バス、運賃半額で利用7倍

宮崎交通(宮崎市)とJR九州バス(福岡市)は、宮崎−延岡間の高速バス「ひむか」の運賃が最大で半額となるキャンペーン(片道千円)を1カ月延長し、10月31日まで行う。利用促進を図るため、両社はキャンペーン後に値下げを含めた通常運賃の見直しを検討している。

 「ひむか」は宮崎、延岡両市が3月に東九州自動車道で直結したことから4月1日に運行を開始。運賃は片道最大2千円(宮崎空港−延岡市内)だが、4月の利用者は計920人(1便当たり1・9人)と低迷。てこ入れとして、6月15日から片道千円のキャンペーンを始めたところ、8月は同6408人(同13・3人)と約7倍に急増した。

 10月1日からダイヤ改正も行う。1日8往復(全16便)は変わらないが、高速道上の宮崎、国富、西都、日向、門川の各バス停は全便が停車する。宮崎市内は県病院前などバス停を2カ所増やす。延岡市内では秋の「アユやな」のシーズンは、五ケ瀬川に近いバス停に臨時停車する。

 宮崎交通は15年半ぶりに両市間のバス路線を再開したが、「利用者アンケートも参考に、より身近な路線になるよう運賃体系も含めて改善したい」としている。問い合わせは宮崎交通お客様バス案内センター=0985(32)0718。