3年間で保育所などの定員、4万人増…都が方針

保育サービスを受けられない「待機児童」を解消するため、東京都は来年度からの3年間で認可保育所などの定員を4万人増やす方針を固めた。

 都は、都営地下鉄の高架下などのほか、都立公園の敷地にも設置できるよう国に規制緩和を求めて新設保育所の用地を確保し、2017年度末までに待機児童ゼロを目指す。

 都は、今月発表する長期計画の中間報告に数値目標を盛り込む。都内の待機児童数は8672人(4月1日現在)で過去最多。認可保育所などを利用する児童数は、今年4月までの3年間に計3万2489人増えたが、ここ数年の保育所の建設ラッシュで、都心部を中心に新設に必要な土地が少なくなっている。

 そこで都は、都有地の活用を計画。都内には駐車場として貸す都有地や職員住宅跡地など、すぐにでも転用可能な土地がある。また、老朽化した都営住宅を建て替える際にも高層化して土地を確保し、利便性なども考慮した上で区市町村や民間事業者に紹介する。