高1同級生殺害 「自分から会いたいと誘った」供述

長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)が「自分から会いたいと誘った」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。県警によると、殺害された松尾愛和(あいわ)さん(15)は、1週間ほど前から女子生徒の家に遊びに行くと家族に話しており、県警は計画的だったとみて経緯を詳しく調べる。

 県警によると、女子生徒は松尾さんと会う約束をして、事件当日の26日の日中に佐世保市内の繁華街で待ち合わせた。市内で買い物などを楽しんだ後、女子生徒が1人で住む市内のマンションに一緒に行った。

 逮捕容疑は、26日午後8時ごろ、マンションの女子生徒の部屋で、松尾さんの後頭部を工具で多数回殴り、ひものようなもので首を絞めるなどして殺害したとしている。遺体はベッドにあおむけの状態で、一部が切断されていた。

 室内からのこぎり、ハンマーなどが見つかっており、女子生徒は「自分で買った」と話している。県警は周到に準備をしていたとみている。捜査関係者によると、女子生徒は「人を殺してみたかった」という趣旨の供述もしており「解剖に興味があった」とも話している。捜査関係者によると、2人の間には何らかのトラブルもあったとみられるという。

 県警によると、松尾さんの死亡推定時刻は26日午後8〜10時ごろで、死因は首を絞められたことによる窒息死だった。