ベネッセ顧客情報、容疑者スマホに500万人分

ベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件で、不正競争防止法違反容疑で警視庁に逮捕された元システムエンジニア(SE)松崎正臣容疑者(39)のスマートフォンに記録されていたベネッセ社の顧客情報は、少なくとも約500万人分に上ることが捜査関係者への取材でわかった。

 スマホに残されていた約1020万件の情報から、重複分などを除いて割り出した。

 捜査関係者によると、ベネッセ社の顧客データベース(DB)では「進研ゼミ」などの通信教育を受講している子供の氏名や住所、電話番号や保護者名などが保管されている。松崎容疑者は昨年7月以降に計15回、これらの個人情報を私有スマホに複製し、持ち出した。

 スマホには約1020万件の情報が残されていたが、同じ顧客の情報が複数登録されていたり、実在しない名前が含まれていたりした。こうした分を除くと、情報が流出した顧客数は、現時点で500万人以上と推定されるという。