政務活動費の「切手代」 購入費年144万円の兵庫県議も

野々村竜太郎県議が政務活動費で不自然な支出を繰り返した問題にからみ、丸尾牧県議(無所属)は9日、別の県議が政務活動費から切手購入に年間144万円を充てていたとする独自の調査結果を明らかにした。丸尾氏は「大量の郵便物なら料金別納にすれば切手を貼る必要がない」として同日、全議員に大量の切手購入の自粛などを求める申入書を議長に提出した。

 丸尾県議によると、この県議は平成25年3月21日、神戸中央郵便局(中央区)で80円切手を2万枚購入し、「広報費」として政務活動費144万円を使っていたという。

 この県議は産経新聞の取材に「支援者に活動を報告する新聞の郵送に使った。支援してくれる複数の郵便局で購入していたが、一括して買った方が理解されやすいと判断した。心を込める意味でも、切手を貼って郵送した」と説明した。

 さらに、別の県議は24年9月、神戸八多、道場、淡河の3郵便局(いずれも北区)で切手を購入。25年1月にも、同じ3郵便局で購入していた。購入枚数は計1320枚で、政務活動費約34万円を充てていた。収支報告書には領収書が添付され、「県政報告紙郵送に伴う切手代」などと書かれていたという。

 丸尾県議は「購入目的が報告書に書かれていても、それを証明することは難しい。大量の切手購入は自粛すべきだ」と述べた。