地元産、実は半分が韓国産だった「あわびの里」

北海道八雲町熊石地区で5月、町などで組織する実行委員会が主催して開かれた「熊石あわびの里フェスティバル」で、韓国産の養殖エゾアワビを熊石産と偽って販売していたことが26日、分かった。

 同町は「来場者に喜んでもらおうと、してはいけないことをしてしまった。関係者一同、おわびしたい」(熊石総合支所産業課)としている。

 同課によると、5月18日に町青少年旅行村で開かれたフェスティバルでは、地元産の養殖エゾアワビ(Mサイズ、約6センチ)が、1個350円で2万個販売された。実際には9850個が韓国産だった。熊石地区では今年2月中旬〜4月上旬、海水温の異常低温が続き、養殖エゾアワビ約10万個が大量死。フェスティバル直前の5月上旬になっても地元産を用意できず、函館の水産卸業者を経由して韓国産を緊急輸入したという。