光回線貸し出し ソフトバンクの請求棄却「NTTに義務」

NTT東日本とNTT西日本の光回線(光ファイバー)貸し出し方式は、独占禁止法が禁じる不当な取引拒絶に当たるとして、ソフトバンクグループが差し止めを求めた訴訟の判決で、東京地裁(氏本厚司裁判長)は19日、請求を棄却した。

 ソフトバンクはNTTが保有する光ファイバーを借りたサービス提供を検討しているが、NTTは貸し出しを8回線(光ファイバー1本分)単位でしか認めていない。このためソフトバンクが「余計なコスト負担を強いられる」と1回線単位での貸し出しを求めた。

 氏本裁判長は判決で、8回線単位の貸し出し方式は国の認可を受けていると指摘、「NTTは1回線での貸し出しに応じてはならない義務を課されている」などと述べた。