サッポロが116億円追加納税 「極ZERO」の酒税率問題で

サッポロホールディングス(HD)は20日、第3のビールとして販売していた「極ZERO(ゴクゼロ)」を、発泡酒として再発売する問題で、酒税率の変更に伴う既販売分の追加納税を、同日午後の取締役会で決定した。追加納税額は116億円になるもようだ。

 ビール類の税率の適用区分を見直しやそれに伴う酒税の追加納付は極めて異例の事態だ。

 子会社である事業会社のサッポロビールは、今月4日、ゴクゼロの販売を5月下旬の製造分で終了し、7月から発泡酒として再発売することを発表した。その際に、追加納付の可能性と116億円規模になることを明らかにしていた。

 昨年6月発売のゴクゼロは、独自製法によって、通風の原因になるとされるプリン体、糖質の両方をゼロにしたもので、人気を集めていた。

 サッポロHDの平成26年12月期の連結最終利益予想は50億円。追加納税での会計処理の手法は未定だが、業績の下方修正は必至だ。