日本刀?見せフィリピン人女性監禁…人身売買か

フィリピン人女性を監禁したなどとして、警視庁は12日、川崎市高津区、無職松本功容疑者(64)と、妻でフィリピン国籍のエストレリア・マツモト容疑者(60)ら計4人を監禁致傷などの疑いで逮捕したと発表した。

 同庁は、松本容疑者らがフィリピン人女性を売買していたとみて、人身売買容疑でも捜査を進めている。

 発表では、松本容疑者らは5月15日、自宅で、不法残留のフィリピン人女性(28)に日本刀のようなものを見せ、「あなたなんか殺したってわからない」などと脅して監禁し、左腕に2週間のけがを負わせるなどした疑い。松本容疑者は容疑を否認し、エストレリア容疑者は「夫がやった」と供述している。

 女性はアラブ首長国連邦のドバイで働いていたが、フィリピン人の男から「日本なら稼げる」とだまされて5月上旬に来日。松本容疑者らは「不法残留で捕まる」などと脅し、女性を日本人の男性に売り渡そうとしていたという。この女性と一緒に来日し、30万円で日本人男性に売られた別のフィリピン人女性がフィリピン大使館に助けを求め、事件が発覚した。