豚伝染病で「特別防疫地域」=9月マニュアル策定―農水省

農林水産省は6日、豚の伝染病「豚流行性下痢(PED)」の早期封じ込めに向けた対策を発表した。衛生管理の徹底やワクチンの円滑供給に努めるほか、発生地域を「特別防疫対策地域」に指定する仕組みの創設を検討。9月をめどに総合的な「防疫マニュアル」を策定する。
 特別防疫対策地域は、病気のまん延を防ぐため、都道府県が指定して消毒の徹底など防疫を強化する。今後、専門家らを交えた検討会を設けて詳細を詰める。PEDが発生した農家の経営安定化策も検討する。
 PEDは、生後間もない豚が感染すると50%以上が死亡するとされるウイルス性伝染病。国内では2013年10月に7年ぶりの感染が確認され、14年6月1日現在で全国38道県で22万頭以上が死んだ。