不法上陸集団が国旗…「防衛出動有り得る」 小野寺防衛相

小野寺五典(いつのり)防衛相は24日午前の読売テレビの番組で、平時でも有事でもない「グレーゾーン事態」をめぐり、武装漁民が日本の島に不法上陸してその国の国旗を立てた場合には、自衛隊が自衛権に基づき防衛出動することも有り得るとの見解を示した。「ある国が日本の領土を支配に置く明確な意図があれば、武力攻撃と同じような事態になる」と述べた。

 一方、グレーゾーン事態への対応で自衛隊が出動するには、関係機関との協議や首相の承認、閣議決定などの手続きが必要なことから「相当の時間がかかる。『自衛隊が速やかに行かないと助けられない時に、時間的に許されるのか』という問題意識で、議論しようとしている」と強調した。