宇多田“厳戒挙式”日傘も使う「完全ガード」教会入り姿見せず

活動休止中のシンガー・ソングライター、宇多田ヒカル(31)が23日(日本時間同日夜)、イタリアで同国出身の男性(23)と挙式した。正午すぎ、宇多田が教会入りする際、4人のガードマンが取り囲み、日傘もさす「完全ガード」ぶり。花嫁の表情はうかがい知れなかった。

新郎から遅れること約10分。宇多田は黒のワゴンに乗り、広場に到着。ファンやメディアが殺到し、現場は一時、騒然となった。ガードマンの隙間からは白い衣装だけが見えた。

 宇多田は結婚発表後の今年2月10日、反響の大きさに「どうか彼と彼の家族のプライバシーを尊重していただけますよう、お願いいたします。結婚式はショーではないということをどうかご理解ください」などとファンやメディアに呼び掛けたが、その通りになった。

 式を挙げたのは、新郎の故郷ファザーノ市近く、南イタリアのプーリア州ポリニャーノ・ア・マーレ市にある「サンタ・マリア・アッスンタ教会」。エメラルドグリーンの海に臨む。招待客のカメラは持ち込み禁止など“厳戒態勢”が敷かれた。挙式後はサン・ロレンツォ修道院に場所を移し、お披露目パーティーが開かれる。

 宇多田は昨年、英ロンドンに滞在中、市内のホテルでバーテンダーとして働いている男性と知り合い、交際を開始。同年夏には、お相手の両親に紹介された。

 結婚は今年2月3日に公式サイトで電撃発表。「これ以上ないほど“一般の方”」「根が誠実で多くの友人に愛される好青年」。音楽プロデューサーの父・照實氏(65)も「爽やかで陽気、賢いイタリア人青年」と太鼓判を押した。昨年8月に死去した母の藤圭子さん(享年62)にも、お相手のことは伝えていた。

 同18日には自身のラジオ番組に出演し、リスナーに報告。自身の口から語るのは初となり「私としては、そんなに国際結婚という意識もなく。南イタリアの出身の人なんですけど、家族もみんな陽気だし、下ネタとか言っちゃう感じの明るい家族だけど、意外と繊細で、非常に気にしいで、気使いな感じで。日本の家族とそんなに変わらないと思います」などと語った。

 宇多田は19歳だった2002年に写真家・映画監督の紀里谷和明氏(45)と結婚し、07年3月に離婚した。