ミツカン、2千億円の買収発表 欧州企業のパスタ事業

ミツカン・ホールディングス(愛知県半田市、非上場)は22日、英オランダ系日用品・食品大手ユニリーバのパスタソース事業を買収すると発表した。買収額は21億5千万ドル(約2150億円)。人口減で国内需要が伸び悩むなか、海外市場での成長を目指す。

ミツカンの中埜和英会長と長谷川研治社長が名古屋市内で記者会見した。ミツカンの2014年2月期の売上高は1642億円。

 ミツカンは、江戸時代後期の1804年創業の老舗で、看板商品の「味ぽん」は、ぽん酢市場で6割前後のシェアを握る。国内市場が伸び悩む中、2011年に米国のチリソース製造会社、12年には英食品メーカーから酢やピクルスなどの事業を買収している。