反中暴動、1人死亡=台湾の製鉄所襲撃―ベトナム

台湾の複合企業「台湾プラスチック・グループ」は15日、ベトナム中部ハティン省で建設中の製鉄所が、中国の南シナ海での石油掘削に抗議するデモ隊に襲撃され、中国人従業員1人が死亡し、90人が負傷したと発表した。
 ベトナムでは中国系企業を標的にした抗議行動が暴徒化し、中国だけでなく台湾、香港など中華系の工場も被害を受けた。日本企業も窓ガラスが割られるなど損害が発生、南部ホーチミンの日本人学校では児童・生徒の安全確保のため15、16の両日を休校とした。
 カンボジアの首都プノンペンからの報道によると、ホーチミンとプノンペンを結ぶ道路の国境にある出入国管理局を通り、ベトナムに住む600人以上の中国人がカンボジアに避難した。
 一方、ロイター通信は先に、ハティン省の暴動で21人が死亡したと報道。しかし、ベトナム外務報道官はこの情報を否定した。