足りる?…下宿生への仕送り、1日に937円

首都圏の私立大学・短大に昨春入学し、アパートなどに下宿している学生への仕送り額は2013年度、1か月平均で8万9000円だったことが、東京地区私立大学教職員組合連合の調査でわかった。

 調査が始まった1986年度以降では、2005年度から9年連続で最低を更新した。

 調査は昨年5〜7月、早稲田、中央、明治大など15大学・短大の新入生の保護者を対象に実施。5048人が回答し、うち自宅外通学は約4割の1958人だった。

 調査結果によると、入学準備が一段落した6月以降の月平均の仕送り額は、94年度(12万4900円)をピークに減少傾向が続き、13年度も前年度比で500円減った。

 仕送り額から家賃(平均6万900円)を除いた月平均の生活費は2万8100円。1日あたりに換算すると937円で、前年度に続いて1000円を切り、過去最高だった90年度(2460円)の半分にも満たなかった。ただ、この調査は、アルバイト代や奨学金の収入は考慮していない。