フジテレビ社員、出向先資金を流用=被害総額1億円、投資に回す

フジテレビは27日、社員の男性(48)が社長を務めていた出向先の関連会社から、資金を私的流用していたと発表した。被害総額は約1億円に上るという。男性は事実を認め、20日付で出向先の社長を辞任、フジテレビは26日付で懲戒解雇処分とした。
 同社によると、男性は2011年1月から14年2月まで、出向先の婚礼プロデュース会社「ストーリア」(東京都港区)の銀行口座から複数回にわたり、自らの口座に不正送金したという。
 男性は同社創業時の08年7月から社長を務め、送金申請、決済を行っていた。流用した資金は私的投資に回していたとみられるが、会計上の締め日には資金を戻しており、長期間発覚しなかった。