コーセーが米化粧品会社「タルト」買収へ 海外事業強化へ137億円投じる

コーセーは17日、米の化粧品メーカー、タルトを4月に買収すると発表した。買収額は約1億3500万ドル(約137億円)で、タルトの保有株式93・5%を取得する。コーセーの現在の海外売上高比率は約12%と伸び悩んでおり、海外事業の拡大が課題となっていた。タルトの子会社化で得た米国での化粧品事業のノウハウを生かし、さらなるグローバル化の推進を図る。

 タルトは1999年に設立され、アサイーなどのフルーツから抽出した天然由来成分配合の化粧品を展開。中心価格帯は30〜40ドルで、20〜30代女性から支持を得ている。2012年12月期の売上高は前年比32・2%増の5241万ドル(約53億円)。北米を中心にタイやマレーシアなど6カ国に計1500店舗を展開するほか、自社サイトなど通販でも展開している。

 また、日本での同ブランドの販売は、市場ニーズを考慮したうえで検討するとしている。