三菱東京など16行提訴=金利不正操作で―米当局

米連邦預金保険公社(FDIC)は14日、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作に関わったとして、三菱東京UFJ銀行や農林中央金庫、米バンク・オブ・アメリカなど日米欧カナダの大手銀行16行に対し損害賠償を求める訴訟をニューヨーク連邦地裁に起こした。反トラスト法に基づく措置。米メディアが報じた。
 報道によると、FDICは、大手銀行などは自己の利益を目的に金利を操作したと指摘。米政府が2008年の金融危機後に公的管理下に置いた38行に多大な損失を与えたと主張した。「詐欺と共謀行為」は07年から11年の間に行われたとみている。
 またLIBOR運営主体だった英国銀行協会(BBA)も訴訟対象に含めた。16行は他に英バークレイズ、米シティグループ、クレディ・スイス、ドイツ銀行、英HSBCホールディングスなど。