連続不審死 木嶋佳苗被告の控訴棄却、死刑判決支持

首都圏連続不審死事件で殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告(39)の控訴審判決で、東京高裁(八木正一裁判長)は12日、1審の死刑判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

 裁判員裁判の1審・さいたま地裁は2012年4月、検察側が積み上げた状況証拠を基に、結婚紹介サイトで知り合った男性3人を練炭自殺に見せかけて殺害したと認定した。

 控訴審で弁護側は、被害者の死亡に関して、自殺やたばこの不始末による失火の可能性があるとの仮説を示した上で「被告を犯人とするには合理的な疑いが残る」と主張。3人の殺害について1審同様に無罪を訴えていた。

 1審判決によると、木嶋被告は09年1〜8月、東京都青梅市の会社員、寺田隆夫さん(当時53歳)▽千葉県野田市の無職、安藤建三さん(同80歳)▽東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん(同41歳)−−の3人を、レンタカーの車内や自宅で練炭自殺に見せかけて殺害するなどした。