村田諒太、初の海外戦も余裕の圧勝!4回TKOで3試合連続KO勝利

「ボクシング8回戦」(22日、マカオ)

 2010年ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストの村田諒太(28)=三迫=のプロ3戦目が22日、中国マカオ特別行政区のコタイ・アリーナで行われ、元WBCラテン・スーパーウエルター級王者・カルロス・ナシメント(36)=ブラジ=に4回43秒TKO勝ち。デビューから3試合連続のKO勝利を飾った。

07年に世界挑戦の経験もあるナシメントに対し、体格で上回る村田は序盤からプレッシャーをかける。3回に右アッパーでダメージを与えてロープまで追い込み、左フックでダウンを奪う。ダメージの癒えないナシメントを4回にロープに追い込み、連打でレフェリーストップに追い込んだ。プロ入り後初の海外リングを圧勝で終えた村田はリング上で「非常に素晴らしい会場で、素晴らしいお客さんの中でできたことを感謝しています」と語った。

 村田はプロ転向後、初の海外での試合。試合は162ポンド(73・5キロ)契約のノンタイトル8回戦で行われた。ボブ・アラム氏率いる米国のボクシング興行会社・トップランク社がマカオ特別行政区で行う4回目のイベント「リング・オブ・ゴールド」の一環として行われ、村田以外にも、北京、ロンドン五輪でライトフライ級を連覇した鄒市明(32)=中国=、ロンドン五輪ライトヘビー級を制したイーゴリ・メホンツェフ(28)=ロシア=と同社が契約する3人の金メダリストが登場。ほかにもIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチも組み込まれ、マカオ・コタイ地区の高級ホテル、ザ・ベネチアン・マカオ内にある1万5000人収容のアリーナで華々しく開催された。

 村田は金メダル獲得後、昨年8月に有明コロシアムでプロデビュー。東洋太平洋ミドル級王者・柴田明雄(ワタナベ)に2回TKO勝ちしたデビュー戦、12月に両国国技館で8回TKO勝ちしたデーブ・ピーターソン(米国)戦に続いて、3試合連続のKO勝利を飾った。