米MS、CEOにナデラ氏 ゲイツ氏は技術アドバイザー

米マイクロソフト(MS)は4日、創業者のビル・ゲイツ氏が会長を退任したと発表した。技術アドバイザーとして社内にとどまり、新しい最高経営責任者(CEO)に就いた副社長のサトヤ・ナデラ氏(46)とともに、経営の立て直しを進める。

 ナデラ氏はインド出身で、1992年にMS入社。現在はネット経由で顧客にデータやソフトを提供するクラウド部門を率いる。75年設立のMSの歴史で、創業者ゲイツ氏と前CEOのスティーブ・バルマー氏に次いで3人目のCEOとなる。

 2000年就任のバルマー氏は昨夏に退任の意向を表明。大胆な改革を求める投資家は社外から新CEO起用を求め、一時は米フォード・モーターの現職CEOら複数の名前が浮上したが、いずれも消え、結局は内部昇格で落ち着いた。

 ゲイツ氏は会長職はやめたが、新経営陣への影響はある程度、残ることになりそうだ。