「薬物を試したら死亡」井上死刑囚が号泣し証言

オウム真理教の元幹部・平田信被告(48)の裁判で、井上嘉浩死刑囚(44)が仮谷清志さん(当時68)に対して「ポアできる薬物を試したら死亡したと聞いた」と号泣しながら証言しました。

 仮谷さんは拉致された後、山梨県の旧上九一色村の教団施設で死亡しましたが、死亡の瞬間は誰も見ていないとされています。そのため、井上死刑囚らは殺人罪ではなく、「逮捕監禁致死」の罪による刑が確定しています。しかし、3日に井上死刑囚は、以前、中川智正死刑囚の話として、仮谷さんに「ポアできる薬物を試したら死亡した」と聞いていたことを明らかにしました。仮谷さんが殺害された可能性があることを示唆するもので、井上死刑囚は「殺人の共謀と疑われるのが嫌だった」と号泣しながら証言しました。