「自信なく逃げ出した…」拳銃持ち“失踪”の元警官

警視庁の元警察官の男が拳銃を持ったまま失踪し、銃刀法違反の罪に問われた事件の初公判で、男は起訴内容を認めたうえで、「警察官として自信がなく、逃げ出してしまった」と述べました。

 綾瀬警察署の元警察官・小林英正被告(24)は10月、勤務中に拳銃を持ったまま失踪し、3日後に宇都宮市内で見つかり、銃刀法違反の罪で起訴されました。初公判で小林被告は、起訴内容を認めたうえで、「上司から『信用できない』と言われ、職場から逃げ出してしまった」「警察官になることだけを目指して生きてきたので、辞める判断ができなかった」と述べました。検察側は、「9月から駅のコインロッカーに目出し帽や包丁などを隠し、準備していた」と指摘し、「住民に与えた不安は大きい」として懲役3年を求刑しました。弁護側は、執行猶予付きの判決を求めて結審し、来月27日に判決が言い渡されます。