窃盗容疑 同僚50人のカードローン勝手に…被害1億円超

香川県警高松北署は16日、複数の同僚の高松市職員に契約させた銀行カードローンを無断で使用したとして、高松市太田下町、市納税課職員、多田晃容疑者(38)を窃盗容疑で逮捕した。カードを無断使用された市職員は少なくとも50人はおり、被害総額は1億円を超える見込みという。

 逮捕容疑は、6月19〜22日、同僚職員1人に依頼して作らせたカードを使い、高松市内のコンビニの現金自動受払機(ATM)で8回にわたり計160万円を無断で引き出した、としている。

 県警によると、複数の市職員が数年前から多田容疑者に依頼されてカードローンを契約。被害者は一度もカードを使っていないにもかかわらず、高額な返済請求を受けているという。多田容疑者はカードをすり替えるなどし、無断で借り入れをしていたとみられる。