「不十分」「納得できない」=知事説明に批判相次ぐ―都議会各会派

東京都の猪瀬直樹知事が29日の定例都議会で、医療法人「徳洲会」グループから5000万円を借り入れた経緯などを説明したのに対し、各会派や傍聴席から「不十分」「納得できない」と批判の声が相次いだ。
 猪瀬氏は借入金について「全額返済した」「徳洲会に便宜を図ったことはない」と釈明。「多大なご迷惑を掛けた」と陳謝したが、議員から「説明になっていない」「都民は納得しない」と厳しい声が響いた。傍聴席からもやじが飛び、傍聴者の1人が守衛によって議場の外に出された。
 本会議終了後、最大会派都議会自民党の吉原修幹事長は「きちんとした説明がされたとは到底思えない」と不満を表明。「第一党として、しっかり対応する」と述べ、事実関係や責任を厳しく追及する考えを示した。都議会公明党の中嶋義雄幹事長は「説明責任を果たすべきだ。都政にマイナスの影響を与えてはいけない」と注文を付けた。