市川女性刺殺 元交際相手を殺人容疑で逮捕…八丈島で発見

20131128-00000038-mai-000-14-view千葉県市川市八幡(やわた)の歩道で27日、同市の無職、湯浅栞(しおり)さん(22)が男に刺殺された事件で、県警市川署の捜査本部は28日、連絡が取れなくなっていた元交際相手で千葉県松戸市稔台7、職業不詳、岡逸人(はやと)容疑者(23)を東京都八丈町(八丈島)の神湊(かみなと)(底土)港で発見し、殺人容疑で逮捕した。岡容疑者は湯浅さんに復縁を迫っていたといい、県警は交際を巡るトラブルが背景にあるとみて調べる。

県警によれば、岡容疑者は10代の頃から湯浅さんと交際し、今年9月上旬に同棲(どうせい)を解消したばかりだったという。

 警視庁によると、28日午前2時50分ごろ、千葉県警から「岡容疑者が(知人のいる)八丈島に行くかもしれない」と連絡があり、神湊港で約10人の捜査員が待機していた。

 28日午前8時46分、東京・竹芝桟橋から到着した大型客船内で客の身分を確認したところ、所持していた健康保険証が岡容疑者の名前と一致したため、警視庁八丈島署に任意同行を求めたという。岡容疑者は任意の調べに「俺だ、俺だ」と湯浅さんを刺したことを認めたため、県警は午後0時27分、同署内で逮捕状を執行した。

 県警によると、湯浅さんは岡容疑者との復縁トラブルのほか、30歳代の男性とも金銭の返還を求められるトラブルを抱えているとして今年9月に市川署に相談していた。同署は2人に口頭で注意、湯浅さんはその後、転居していた。事件発生後、30代の男性とは連絡が付いたが、岡容疑者とは連絡が取れず、関係先の警察署に照会するなどして行方を捜していた。

 県警幹部は湯浅さんからの相談対応について「2人とも暴力などの危険性が見られなかったため、口頭での注意しかしなかった」と説明している。