高速料金割引、延長へ 1年を軸に調整

政府は、来年3月に財源切れで終了する高速道路の料金割引を延長することを決めた。延長期間は1年を軸に調整している。12月に発表する経済対策に盛り込む。割引率を下げたり、割引する区間を減らしたりして、国の負担を現在の年間4千億円から数百億円に減らし、補正予算に計上する。

 現在、高速料金は深夜は全国で5割引き、休日は都市部で3割引き、地方で5割引きなどとなっている。リーマン・ショック後の2008年度、自民党政権が緊急経済対策として3兆円の予算をつけたためだが、今年度で底をつく。

 割引にかかるお金を減らすため、国土交通省は深夜の割引率を5割から3割に下げるほか、地方の平日や都市部の休日の割引(ともに3割)を廃止する方向で財務省と調整している。ETCを使ったきめ細かい割引制度をつくり、利用距離に応じた「マイレージ割引」や午前6〜9時が半額になる「通勤割引」を統合することも検討している。