堺突き落とし 現場に上着とズボン 着衣脱がされ被害?

20131106-00000009-mai-000-5-view堺市の石津川で専門学校生の金子春平さん(16)が友人に突き落とされて遺体で見つかった事件で、転落現場の周辺に金子さんの上着やズボン、靴が残されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。遺体発見時、金子さんはTシャツと下着しか身につけていなかった。現場で着衣を脱がされた上で転落した可能性もあり、大阪府警は殺人未遂容疑で逮捕した友人の土木作業員の少年(17)の容疑を殺人に切り替え、詳しい経緯を調べている。

府警少年課によると、少年は4日、堺市堺区の石津川と百済(くだら)川が合流する地点の護岸で、金子さんを川に突き落としたとして逮捕された。金子さんは5日午前、現場から約1.5キロ下流で遺体で見つかった。目立った外傷はなかった。

 護岸の周辺には、上着などのほか、金子さんのショルダーバッグが残っており、中には数百円が入った財布と携帯電話などが入っていたという。

 府警によると、逮捕された少年は「金を貸したが返してもらえずトラブルとなり、突き落とした。殺意はなかった」などと供述している。当時、他に友人の少年3人がおり、府警はこの3人からも当時の状況について、事情を聴いている。少年ら4人と金子さんは中学校の同級生だった。