金融庁が大手3行に立ち入り検査、みずほ銀は追加検査も

20131105-00000048-reut-000-1-view金融庁は5日、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など大手3銀行グループに対する立入検査を開始した。

みずほフィナンシャルグループ<8411.T>では、専従の検査官を配置し、傘下銀行が暴力団関係者への融資を放置していた問題で金融庁に誤った報告をした経緯なども詳細に調べる。

金融庁はリスク管理体制や法令順守体制など、同一テーマで各行を横断的に点検する新たな検査手法を9月に打ち出した。今回の同時立ち入りは、その第一弾。みずほ以外の銀行グループでも、反社会的勢力を遮断する取り組みについて重点的に点検する。

みずほに対しては「業務改善計画の十分性を検証する」と、麻生太郎金融担当相が同日の閣議後会見で述べた。10月28日に金融庁に提出した業務改善計画への取り組み状況や、金融庁に誤った報告をした経緯などを追加で検証する。金融庁は、検査結果を踏まえて、みずほへの追加の行政処分が必要かどうか判断する。