園遊会手紙問題 山本太郎議員に進退確認へ 参院議運委

参院議院運営委員会は5日、山本太郎参院議員(無所属)が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した問題について協議したが、結論は出ず、岩城光英委員長(自民党)が山本氏と会い、出処進退をただすことにした。山本氏に対しては与野党を問わず、「皇室の政治利用に抵触する可能性がある」との批判が相次いだが、前例のない行為のため参院議運委の対応が焦点となっていた。

参院議運委は1日、岩城委員長が山本氏を国会内に呼び事情を聴いた。山本氏はその際、東京電力福島第1原発事故の影響を手紙で伝えたかったと説明し、自身の行為について「政治利用ではないと思う」と述べていた。

 5日の参院議運委では、アントニオ猪木参院議員(日本維新の会)が参院の許可を得ずに北朝鮮に渡航した問題についても協議し、7日の帰国後に事情を聴くことにした。