「生意気な口を」部下2人に銃向けた巡査部長

勤務中の交番で実弾入りの拳銃を部下に向けたとして、兵庫県警は1日、尼崎南署地域課の男性巡査部長(49)を銃刀法違反(加重所持)容疑で書類送検し、同日付で停職6か月の懲戒処分にした。

 捜査関係者によると、巡査部長は7月中旬、尼崎市内の交番休憩室で、「生意気な口の利き方をするな」などと言って、部下の20〜30歳代の男性巡査2人に対し、1回ずつ上半身などに拳銃を向けた疑い。容疑を認めている。

 巡査部長は2回とも、休憩室で部下同士が雑談していた際に突然、腰のホルダーから銃を抜いており、「部下の態度が横柄だったので注意するために銃を向けた」と説明しているという。

 巡査部長は2010年9月から同署地域課に在籍し、交番で勤務。捜査の結果、巡査部長は12年2月〜今年7月、この交番などで、今回の2人を含む男性巡査4人に計7回、拳銃を向けたといい、県警は裏付けが取れた2回分を送検した。