東京ガス、ガス漏れ放置…特定せずに工事完了

東京ガスは31日、道路に埋設されているガス管で、同社が発注したガス漏れ修理工事8件について、漏れの箇所を特定できないまま作業を完了させる不正が行われていたと発表した。

 問題が見つかったガス管は最大3年間、放置されていたが、ガス漏れによる被害などはないという。

 同社社員が一部で不正を指示していたこともわかり、同社は29日、経済産業省に問題を報告した。

 発表によると、不正があったのは、神奈川県鎌倉、藤沢市、東京都町田市などで2009年2月から今年8月までに行われたガス管のガス漏れ修理工事。同社の定期検査で微量のガス漏れが確認されたガス管について、受注した施工業者が破損した箇所を特定して修理を行っているが、ガス漏れの箇所を特定できなかった場合は、正常なガス管を修繕したことにして作業を終えていたという。