明治、中国の粉ミルク販売撤退 震災などで売り上げ低迷

食品大手の明治は24日、中国での粉ミルク販売から撤退することを明らかにした。近く発表する。中国では自国製品への不安から外国製ミルクの人気が高いが、明治は東京電力福島第一原発事故や日中関係の悪化の影響を受けて売り上げを落としていた。

 明治は朝日新聞の取材に対し、現在の在庫がなくなり次第、中国での販売を休止することを認めた。「中国での競争激化によって安定収益を上げられなくなった」ことを理由に挙げている。

 明治は1993年に中国での粉ミルク販売を始めた。中国製粉ミルクの毒物混入事件で消費者の不安が高まる中で、代表的な国外ブランドとして知れるようになった。