JR東、JR北に課長級社員を派遣へ レール異常放置

JR北海道のレール異常放置問題で、同社に対してJR東日本が社員を派遣することが決まった。太田昭宏国土交通相が15日、閣議後の会見で明らかにした。安全部門のトップの鉄道事業本部長の補佐役に加え、土木や車両など現場の4部門にも少なくとも課長級を1人ずつ派遣する。

 安全対策の強化のため、JR北が国交省を通じて、派遣を要請していた。JR東は出向も含め、長期的な派遣を検討する。太田国交相は「現場と本社の連携や技術的な措置について、JR東の現場の目線が加わることは重要だ」と話した。

 また国交省のJR北への監査で、社長ら幹部が安全対策を話し合う安全推進委員会が事実上機能していなかったこともわかった。枕木の腐食や老朽化が多数あったのに、補修するかどうかは路線を管轄する各現場事務所のマンパワーに応じた運用にしていたという。