消費増税 10%引き上げは来年末までに判断 麻生財務相

麻生太郎財務相は8日の閣議後の記者会見で、2015年10月に予定される消費税率の8%から10%への引き上げの判断時期について「(消費増税で)2%の税収が上がるか上がらないかで歳入が変わるので、来年12月までに決めてもらわないと予算編成が極めて難しいものになる」と述べ、来年末には最終判断するとの見通しを示した。各年度の予算は、通例では翌年度の税収見込みなどを判断し、前年の12月末には閣議決定している。

 これまで10%への税率引き上げの最終判断は、8%のときと同様に半年前の15年4月ごろとみられていた。麻生氏は、消費税を10%に引き上げる理由について「当面10%というのを決めた背景には、毎年1兆円ずつ伸びている社会保障関係の歳出の急激な伸びがある」と述べた。