消費税転嫁を監視、「Gメン」600人採用へ

政府は、消費税率の引き上げ時に大手企業が中小企業との取引で価格転嫁を阻んでいないかどうかを監視するため、約600人の「転嫁対策調査官(転嫁Gメン)」を10月から臨時職員として採用する。

 消費税転嫁対策の特別措置法が10月1日に施行されるのを受け、消費税導入時や過去の引き上げ時にはない大規模な態勢で、適正に仕入れ価格などへ転嫁されるようにする。

 安倍首相が増税を表明した後、中小企業庁や公正取引委員会が順次、採用する。企業の購買担当の経験者などを見込み、中小企業などから現状の聞き取り調査を行ったり、違反情報が寄せられた企業の財務書類を確認したりした上で、改善指導などを行う。

 転嫁を拒否した企業などの実態を把握するために、15万社を対象にしたアンケート調査を今年度に実施する。