ルネサスの早期退職者公募に2300人超が応募 募集枠未達も減員は3千人に
経営再建中の半導体メーカー、ルネサス エレクトロニクスは27日、早期退職者募集の結果を発表した。グループ内で3千数百人の募集目標に対し、2316人から応募があった。募集枠を大幅に下回ったが、募集公表後の他社への移籍や自然減を加えると、ほぼ3千人の規模になり、減員計画はクリアできるとしている。早期退職優遇制度を実施して退職者を募集すると公表したのは3月28日。本社と国内連結子会社社員の40歳以上の総合職などを対象に、8月1日から29日まで募集したが、不調に終わったため、9月11日から18日まで追加募集も行った。
早期退職に応じた社員には、通常の退職金に特別加算金を加算して支給する。退職日は9月30日付。
ルネサスは同じ30日付で、政府系ファンドの産業革新機構とトヨタ自動車など製造業8社から合計1500億円の出資を受けて再建を加速させる。希望退職者が目算を下回ったことで、追加リストラ策が必要になる可能性もある。