みずほ銀に業務改善命令=反社会的勢力と取引―「提携ローン」230件、2億円超

金融庁は27日、反社会的勢力との取引があると知りながら2年以上も抜本的な対策を取っていなかったとして、みずほ銀行に業務改善命令を出した。同庁によるとみずほ銀では、信販会社の保証を条件に融資する「自動車提携ローン」をめぐって反社会的勢力との取引の存在を把握したものの、取引解消や新たな取引を防ぐ措置を講じていなかった。取引件数は約230件、総額は2億円超に上るという。
 また、取引に関する情報が担当役員レベルにとどまっていた。
 同庁は、みずほ銀に対し、内部管理体制や法令順守体制に重大な問題があると指摘。経営責任の明確化や再発防止の取り組みなどを求め、10月28日までに業務改善計画を提出するよう求めた。